「お金の話ってなんとなくしにくい…」
そんな気持ちから、結婚後に家計のことでモメてしまうカップルは少なくありません。
しかし、お金の価値観や管理の仕方は、結婚前に話し合っておくことがとても重要です。
今回は、結婚前にカップルで共有しておきたいお金の管理ルールについて、わかりやすく解説します。
なぜ結婚前に“お金の話”が必要なの?
恋人関係ではあまり気にしなかった「金銭感覚の違い」が、結婚後に大きなストレスやトラブルの原因になることがあります。
例えば…
- 貯金ゼロだったと結婚後に知って驚いた
- 片方が浪費家で生活が苦しくなった
- 収入の差や負担の偏りが不満につながった
こういった問題を避けるためには、事前に「お金のルール」を2人で決めておくことがカギになります。
1. 収入と支出をオープンにする
まずは、お互いの収入や毎月の支出、ローンや借金の有無など、経済状況を正直に伝え合うことから始めましょう。
「まだ言いたくない」と感じることもあるかもしれませんが、信頼関係を築くうえで非常に大切なステップです。
2. 家計の管理方法を決める
結婚後のお金の管理は、主に次の3パターンに分かれます。
- 完全合算制:収入をすべて一つの口座にまとめ、そこから生活費・貯金などをすべて管理
- 費用分担制:生活費や家賃を役割分担し、個人のお金は自由に使えるスタイル
- 共通口座制:決まった額を共通口座に入れて、生活費や貯金はそこから支出
どの方法にもメリット・デメリットがあるので、2人にとって最もストレスが少ない方法を選ぶのがポイントです。
3. 貯金の目標を一緒に設定する
お金の管理で大切なのは、「何のために、いくら貯めるか」を明確にすること。
例:
- 半年以内に引っ越し資金として50万円
- 2年後の結婚式費用で100万円
- 将来の子育てやマイホーム購入のための積立
目標があると、節約や貯金のモチベーションも高まりやすくなります。
4. ライフイベントごとの費用を見える化
結婚後には、さまざまなライフイベントが控えています。
- 結婚式・新婚旅行
- 引っ越し・家具家電の購入
- 妊娠・出産・育児
- マイホーム購入
これらの費用をざっくりとでも洗い出しておくことで、準備すべき貯金額の目安が見えてきます。
5. “お金の話”をタブーにしない雰囲気を作る
お金の話をしない=仲がいい、とは限りません。
むしろ、お金についてオープンに話せる関係性こそが、夫婦関係の安定につながります。
月1回の“家計ミーティング”など、気軽に話し合う習慣を持つと良いでしょう。
まとめ
結婚は人生の大きな転機。だからこそ、結婚前からお金の価値観をすり合わせておくことがとても大切です。
今は少し気まずく感じるかもしれませんが、お互いの信頼を深めるチャンスと考えて、一歩踏み出してみましょう。
2人で築く未来のために――今日から「お金のルール作り」を始めてみませんか?